2008年9月30日火曜日

ICFとポジティブプラン その1

 ICFとケアプラン、特に「ポジティブプラン」の関係というか、考え方に関して、これだ!という理解がまでできていません。
 とりあえず、今時点での考えを、このブログに書くことで、いったん整理しようかな、と思っています。

 で、今日はICFとポジティブプランというテーマで。

 基本的には「ポジティブプラン」というのが、
  • 平成15年3月の「ケアマネジメントの原則に則った実践の確保方策に関する研究」報告書(財団法人長寿社会開発センター)で、広く打ち出されて、その後のサービス計画書の書き方の基礎になった

  • 端的にいえば、ニーズの捉え方として、「~できない」ととらえるのではなく、「~したい」、「~できるようになりたい」という書き方が良いとされた

  • 平成18年4月の改定で、サービス計画書第2表の「援助目標」という見出しが「目標」に変更された
というような経緯をたどっており、またその背景には、「ICFの考え方」があるらしい、という理解をしています。
 ネット上でも、各種解説でも、ICFの特徴として、
  • 「健康状態」

  • 「心身機能・身体構造」

  • 「活動」

  • 「参加」

  • 「環境因子」

  • 「個人因子」
の相互作用として、その人の生活を記述する、
「活動」と「参加」には、それぞれ「実行状況」と「能力」という評価観点がある
「環境因子」と「個人因子」は、それぞれの中に「阻害因子」と「促進因子」がある
ICFは「医学モデル」と「社会モデル」の統合を目指している


あたりが、まずあげられています。

 このあたりを素直に解釈すれば、ICFが「~できない」という捉え方をしていないわけではないということになります。
 なにより、活動と参加に能力という評価観点がはっきりあるわけですから、できないことを、きちんと捉える必要は否定していないことになります。

 では、なぜ、あるいは何を目指して報告書が「~できない」と書くな、「~できるようになりたい」と書け!ということになったのか、無理やりにでも想像してみたいと思います。

(すみません乱暴な言い方で。報告書を踏まえた『居宅サービス計画書作成の手引き 三訂版』では、留意点(Q&A)として、

「○○したいと書かなければ、居宅サービス計画書のニーズとして認めませんとも、「○○できない」と書いてはならないとも言っていません (p.30)

としています。ですが、報告書の該当部分を読めば、Q&Aは少し苦しいのでは・・・)

 まず、考え(というか、想像というか、こじつけ)の手がかりとして、

  • ICFが「活動」と「参加」を(概念として、無理やりにでも)併記することにより、分けていること

  • 介護やリハビリで「動作分割」という概念がある

  • 「○○できない」から入ると「○○を介助する」という短絡的になると報告書は恐れている
ということを、前提にして考えてみます。

 端的に(何らかの理由あるいは事情により)「調理ができない」を課題した場合、その理由や事情が解消あるいは克服されない限り、「調理はできない」ままです。これは、ICFの前身であるICIDH(国際障害分類)に対するものと同様の批判が可能です。

 すなわち、「社会的不利」の原因は「能力障害」であり、「能力障害」の原因は「機能・形態障害」であり、「機能・形態障害」の原因は「疾患・変調」であるとするICIDHでは、結局のところ、個人の疾患や変調にその原因のすべてを求めて、極論すれば個人に「ケガや病気を治せ!、治れ!」と要求するだけになってしまいかねない、というものです。

 いまどき、こんな考え方をする人は、少なくとも専門職の中にはいないと思うのですが、報告書では、この点をいたく心配しているようです。

 ICFで活動と参加を分け、また「動作分割」という介護のまぁ手法というか、概念を合わせて考えれば、たとえば「調理ができない」という状態の記述を、より大きい記述ベースで考えるか、より細かい記述ベースで考えるかという選択が生まれます。

 より細かい記述ベースで考える方が理解しやすいので、先に述べますと、

 「調理」という行為はたとえば、食材を洗う、食材の皮を剥く、食材を切る、フライパンで炒める・・・というように動作分割が可能です。(これをしていくと膨大な分量になりますが。)

 たとえば、左の手首から先が何らかの事情で欠損した場合(これは現在の医学レベルでは不可逆的なもので、治る、治すというものではないレベルでしょう)、「調理」という行為が全てできなくなるかというと、そうではないようです。

 具体的は、ジャガイモや里芋などの皮むきは、非常に困難になるようですが、たとえばフライパンで炒めるという動作は(クォリティを別にすれば)そう困難ではないそうです。

 つまり上のような例で、単純に「調理できない」と書くな、ということなのでしょう。

 この場合は、ニーズとして「(全体として)調理する」として、分割された動作のうち、何が補足されれば、それが可能になるのかを、たとえば援助として位置付けるように、計画してほしいということなのだろうと、推測しています。

 ついでに、援助者というのも「環境因子」として位置付けているICFでは、社会がこの例のような場合に、どのような環境を提供できるのか、という点も問うていると思われます。

 善悪は別として、今どきの都市部のスーパーでは、既に皮をむいてある野菜が売られています。乱暴な言い方ですが、このケースの場合、援助者とスーパーの商売上の工夫は、置換可能になります。そういうスーパーが近隣にない場合は、援助者が必要になり、近隣にある場合は援助者が不要というだけです。さらに、援助者が家族なのか、訪問介護員なのか、ボランティアなのかという点も(このことに限れば)、置換可能です。

 (上記のような例は、悪く言えば給付抑制・制限、良く言えば給付の適正化、社会資源の効率的運用あたりの議論と切り離せなくなってしまうわけですが、「自立支援」の定義が、あいまい、かつ恣意的に利用されることも含めて、考えていくべきことと思います。)

 報告書は、援助者の目標でなく、利用者の目標として考えるためのステップとして、「○○できない」ではなく「○○する」と書けというのは、実は、「○○」のレベルを(いったん)ずらして、考えてみては?という提案なのだろうと、(現時点では)好意的に解釈しています。

 次回は、○○のレベルをより大きい記述ベースにする点について考えてみます。

Tの趣味

平成20年9月28日

 Tの趣味 その1

 最近では、あまり面と向かって「ご趣味は?」などと、聞かれることは少なくなりました。
 あまり、人脈みたいなものが広がってないせいかもしれません。(そもそも人見知りするたちなので)

 一応、このページは(自分の中では、)トリビア的なネタと、ホントに役に立たないものを交互に載せていこうと思っておりますので、今日は、私の趣味についてです。(前回ほんとにトリビア的かは・・・)

 20代のころ、趣味について聞かれると、「キツネ狩りとポロとクリケットです。」と答えていましたが、本気にする人が出てきたので、30代は「外泊かなぁ・・・」と答えていました。

 これも、なんか反社会的な人物だという目で見られるようになったので、最近は素直に本当のことを言うようにしています。

 でも、本当の趣味というのが、良く分からない。
 音楽を聞くことは多いです。
 一部では私のことを「クラオタ(クラヲタとも表記)」つまり「クラシックおたく」だと考えている輩がいますが、それは「おたく」のことを知らないせいです。彼らのレベルにはとても届きません。
 
 同様に「アニメおたく」でもありません。(たとえカラオケでエヴァンゲリヲンの主題歌「残酷な天使のテーゼ」を唄おうとも、サクラ大戦主題歌「激、帝国華撃団(改)」をナレーション付きで唄おうとも、僕は決して、アニメおたくではありません)

 「オーディオと時計が趣味!」と言いたいところですが、高価な機器や時計を買えるはずもなく、正しくは、「オーディオ雑誌と時計雑誌の購入が趣味!」となっています。

 もっとも、ほぼ毎日、腕時計をしておりますので、「腕時計をするのが趣味」という意味で「時計が趣味!」と主張することは可能かもしれません。(そうすると、パジャマに着替えるのも、食事をするのも、呼吸をするのも趣味だということになりそうですが・・・)

 なので、「音楽鑑賞」というのが、スマートな答え方になるのですが、そういうとさらに「どんなものを聴いてるのですか?」という問いをたたみかける、一群の人々がいらっしゃいます。

 ここで、本当のことを答えてしまうと、話がややこしくなるわけです。
 
 いまや、クラシック音楽は、商業ベースでは「サブカルチャー」に属しているわけでして、私がこよなく愛している作曲家たち(ドミトリ・ショスタコーヴィチ、アントン・フォン・ウェーベルン、ベンジャミン・ブリテンなど)の名前を挙げると、気まずい空気とともに、話題はそこで終わるわけです。

 たまに、命知らず(あるいは礼儀知らず)の方々が、「それ、どんな曲なんですか?」などと、地雷原に踏み込んできます。(おいおい、曲の解説を聞きたいのかい、それとも、ここでメロディーでも口ずさむのかい!)

 「ちゃんちゃんちゃーっちゃちゃー、ちゃちゃちゃちゃー・・・」

 ショスタコーヴィチの交響曲第7番の第1楽章です。

 「じゃじゃー、じゃじゃー、じゃじゃー、じゃじゃー・・・」

 同じく第5番第1楽章冒頭。 

 「あ~いあま、ふぇりま~ん!あ~いろざ、ふぇりぼ~と!」

 ブリテンの「カーリューリバー」(ブリテンが、来日して観劇して感激した謡曲「隅田川」を下敷きにして作ったオペラみたいな歌謡劇)で、渡守(わたしもり)が登場して、「俺は船頭。渡し船を漕いでるぜ」と名乗るところ。

 ほら、変な奴だと思われそうでしょ。
 (書きながら、ブリテンを愛し続けられるか不安になってきた・・・)

 そこで、無難で、かつ嘘ではない、真実の一部を答えるわけです。
 
 「バッハが大好きですね。」

 ほら、大人でしょ。

 それでも、「それどんな曲?」と聞いてくる人には、「マタイ受難曲」全曲を3時間半にわたって、聞かせてあげようと思ってます。(お気をつけください。)

旧神保町日記より転載

平成20年9月27日
 
 今日は、専門用語というか私の業界の符丁のお話です。

 コンピュータエンジニアなんぞを長くやっていますと、いわゆる業界用語を、普通の言葉なのかどうなのかが、良く分からなくなります。
 特にうちの業界は、歴史が新しくて、カタカナ用語が多いので、一般には通じない言葉が多いですし、いいかえが難しいので、つい、というところもあります。(気をつけるようにはしているのですが、なかなか、むずかしい・・・)

 まず、コンピュータ一般のことを「マシン」と呼びます。これはもう、私には完全に染みついていますね。
 「そろそろマシンを買い替えよう」のように使います。
 ちなみに、かのIBMはInternational Business Machinesの頭文字で、事務機器の会社からスタートしたと、かつてこの業界の先輩に教わりました。

 コンピュータを起動することを、「マシンをたちあげる」「マシンをあげる」といいます。これは、「起動する」という言い換えができますが、なかなか身につきません。

 逆に終了させるのは、「落とす」です。意図せずに終了してしまった場合は「あ、落ちた・・・」と言います。

 昔いた会社で、新人さんに電話で指示を出して、「じゃぁ、最後にマシンを落としてね!」と言ったら、電話の向こうで、息を呑むような感じを受けました。おいおい・・・

 「パッチを当てる」というのは、言い換えがとても難しいです。
 修復プログラムを適用する、変更プログラムを適用する、バージョンアッププログラムを適用するということなのですが、
 「最新のパッチ、当てといてね~」といったほうが、ピンときます。

 バグ、デフォルトはひょっとしたら、皆さんもよく耳にするのではないでしょうか?(特に私と話しているとき)。
 バグというのは、虫の英語で、世界最初のコンピュータが不正な動き(この表現も業界用語かなぁ)をした原因が、回路に蛾がとまって回路をショートさせたことが原因で、その蛾を取り除いたら、正しく動いたところから、不正な動きをすることをBug(バグ)、不正な動きの原因を取り除くことをDebug(デバッグ)と呼ぶようになった、らしいです。

 回路に蛾がとまるというのをイメージできないですが、エニアックと呼ばれる最初のコンピュータは、体育館の中に作られた回路むき出しの巨大な装置だったそうですから、筐体(キョウタイ:外箱)はありませんでした。そりゃ、虫も寄ってくるわな。

 「ここ、バグってるよ」などと使用します。
 なお、かつてお世話になった都市銀行では、毎年新年には、「マシン」に「虫除けのお札」を貼っていました。

 デフォルトは、辞書を引くと債務不履行、手抜きなどと出ていますが、「初期値」のことです。
 いろいろな場面で使われますが、画面が表示されたときにすでにセットされている値がデフォルトです。

  「デフォルトに当日入れておいた方が、いちいち入力する手間が省けるよね!」というのが使用例です。

 これ以外にもいくらでもありますが、続きはいずれ。

(旧神保町日記より転載)

平成20年9月25日
 
 さて、このページのタイトルの神保町というのは、もちろん弊社があります神田神保町のことです。
 ちなみに「じんぼうちょう」と読むはずです。少なくとも私は子供の時分から、そう読んでました。
 
 せっかく、「神保町日記」と銘打っていますので、軽く神保町界隈のご紹介を。

 で、神保町といえば、「古本屋街」が通り相場です。
 
 靖国通りに面した古本屋さん(BookOffをイメージしないでください。古書店と呼ぶべきお店なのですが、私にとっては古本屋という呼び名が染みついています)は、基本的には北向きにずらりと並んでいます。
 
 例外も少しありますが、古本屋は北向きというのが、ここでは基本です。南向きだと、陽があたって本が傷みやすいから、と学生時代に先輩から、教わりました。疑う理由もないので、いまだに私はそう信じています。

 一説には、この界隈だけで、大英博物館の付属図書館よりも多くの本があると聞いたことがあります。
 大英博物館に付属図書館があるのかどうか、あったとしても、それがどのくらいの規模なのか、まるで知りませんが、これも疑う理由がないので信じている、わけではなく、そもそもどうやって確認したのか、とっても疑問です。でも、わざわざ確認する必要を感じてませんので、そのままにしてます。

 ご存知の方はご存知ですが、私は私立大学の文学部文学科に長いこと通っていまして、平安時代の物語文学研究(竹取物語や源氏物語など)なんぞを、かじっていましたので、この街には、馴染みが深いのです。(たぶん今までで一番お金を使った街です。2番目は渋谷かな?どうせなら銀座と言いたいところですが・・・ )

 で、明治大学、日本大学、エオスの目の前に専修大学というように、学生街でもありまして、出版社(小学館、集英社など)がある街です。

 ですので、食事をするところや喫茶店などは、豊富です。エオスが晴海にあった時代とは、わが社の食糧事情は一変しました。

 カレー屋さん、中華料理店、洋食屋さんは、どこでも、ほぼはずれはありません(そりゃ、好き嫌いはありますよ。それとボリュームが平均年齢48歳のエオス社員にはいささか辛いことも事実ですが)

 ちなみに、上司Mさんは「キッチン南海」のカツカレーが好物です。私にはよく理解できませんが・・・
 
 総務YさんとサポートデスクのOは、私が、餃子の王将(住所はすでに神保町ではないですが)へ誘うと、必ず同意します。
 (別に神保町でなくともよいのですが、晴海時代に、みんなでタクシーを使って、650円の餃子定食を食べに行っていたのの復讐という感じです)

 弊社へお立ち寄りの際は、「Let's 餃子Party!」と、いっていただくと、きっと皆ノリよく繰り出していくことと思います。

 ちなみに私の今日の夕食は、神戸元町の餃子の王将でした。(Iさん、お付き合い、ありがとうございます)

旧神保町日記より転載

平成20年9月24日

 報酬請求システムの切り替えで、会員の皆様には、ご迷惑をおかけしています。
 
 エオススタッフも、かなり疲弊しておりまして、でもそこはプロ(?)なので、できる限り、皆様の円滑な移行を目指しております。
 
 しかし、やはり人の子ですので、風邪を引くやつ(サポートデスクのO)やら、機嫌の悪さを上司に八つ当たりするやつ(開発のT、って私です。上司はもちろんMさんです。一説によると、私は社長にも八つ当たりしたらしいです^^;)など、YさんとMさんもいろいろとありますが、まぁ内緒にしておきましょう。

 のっけから愚痴めいて申し訳ありませんが、この忙しい時期に、ひいらぎユーザーページを立ち上げたのは、「研修案内とか、ホームページで見られないのですか?」とユーザーさんから言われた、とYさんが、私Tに言いましたのが、きっかけです。

 ご存知の方は、ご存じでしょうが、Yさんが、「ユーザーから・・・と言われた。」とおっしゃった場合、これはほぼ至上命令でありまして、(なんといっても、経理担当は強いですし、もっともなことばかりです。)ユーザーページを急きょ立ち上げたわけです。

 ほぼ4時間くらいで、作り上げました、と言っても別に自慢しているわけではなく、日記の第1回ということで、ご覧になっているホームページの作成について、情報をご提供しようということです。

 このページもそうですが、各ページの一番下にPowerd by Microsoft OfficeLive Small Businessと記載されています。

 このユーザーページは、マイクロソフトが提供しているサービスを使用して、簡単に作成しました。このサービスは、簡単に言ってしまえば、ネット上に自分のURLを作ってくれて、かなり楽にホームページを作成公開できるサービスです。もちろんそれ以外の機能も用意されています。ちなみに初年度は会費無料(オプションなしの場合)で、次年度以降年間2200円くらいだったと思います。

 別に、宣伝をしているわけではありませんし、Blogの場合は、もっと安価で作りやすいものがありますので、このサービスがお勧めというわけではありません。

 でも、もし上司あるいは同僚のお姉さまから、「至急ホームページを作れ」と言われた場合、多分もっとも短時間で作成可能(ほぼ知識はいりません、普段ホームページを見ていて、Wordが使えるならばOKです。マクロとか、プログラミング、HTMLの知識も不要です)なので、一応ご紹介しておこうと思いましたので。

 それでは、また近々。

ごあいさつ

ごあいさつ 

 このブログは、株式会社エオスが提供している、高齢者施設支援システム「ひいらぎ」の開発担当Tのブログです。

 基本的には「ひいらぎ」会員向けの内容となると思いますが、ささやかな情報提供や、息抜きの話題も、お送りできればと考えています。

 よろしく、お付き合いください。