2008年11月6日木曜日

海堂尊さんの新作



 『チーム・バチスタの栄光』で、デビューした、海堂尊(かいどうたける)さんの新作が出ました。『イノセント・ゲリラの祝祭』です。
 さっそく、昨夜読んでしまいました。(忙しいというのに・・・)
 エンターテインメントなので、中身には触れません。
『チーム・バチスタの栄光』
『ナイチンゲールの沈黙』
『ジェネラル・ルージュの凱旋』
『螺鈿迷宮』(白鳥のみ)
で、活躍した田口、白鳥コンビのシリーズです。
 これに加えて、『ブラックペアン1988』も傑作だと思います。
 チーム・バチスタは医療事故に絡んだ推理小説、ナイチンゲールは、病院を舞台にした推理小説でしょう。フーダニット(Who done it ?=誰がそれをやったのか?)つまり犯人探しという意味での推理小説らしいのは、この2作です。
 ジェネラル・ルージュは、まぁ推理小説というよりは、サスペンスというか・・・でも、私としては現時点でのシリーズ中の最高傑作で、もっとも好きな作品です。(なにより、速見がかっこいい!7回くらい読んでますが、ぜんぜん飽きない)
 螺鈿は、不思議な世界が描かれているのですが、老人医療がテーマになっているので、皆さんも興味あるのでは?
 ブラックペアンは、1988年当時の最新医療の受容にからむ話です。これも傑作。
 ただし、この作者、最初からの構想かどうかは不明ですが、全作品に関連性を持たせていて、伏線張りまくり、というか、全体が壮大な「釣り」になっている感じです。しかも、出版社をまたがって、そんなことしているので、できれば、出版順にお読みになったほうが、より楽しめます。
 たぶん、最新作のイノセント・ゲリラは、全体が次回作の伏線のような感じですし、それ以前の話を知らないと、面白みは半減しますので、ぜひデビュー作からお読みください。
 あと、イノセントゲリラは、現実に、作者が取り組んでいるAi(オートプシー・イメージング=死亡時画像病理診断)の導入に関する、さまざまな出来事(問題やら困難)が反映しているようです。
 審議会資料や課長会議資料などを、日々読んでいる身としては、いろいろと感じることが多くて、楽しんだというか、共感してるというか・・・
 幸い、チームバチスタとナイチンゲールは文庫になりました。
 ちなみに、私の医学知識の少なからぬ部分が(全体がそんなに多いわけではないですが)、海堂さんの本から得たものです。(ちょっとした、告白・・・)

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