2日続けて、自分の趣味に走ってしまったので、10月30日の介護給付費分科会の資料から一部ご紹介します。
当該資料の参考として、「訪問介護の実態及び効率的なサービスのあり方に関する調査研究事業報告書」の要旨が添付されています。
報告書そのものは、ネットで入手できませんでしたので、あくまでも要旨を見ただけですが、興味深いものだと思います。
一分間タイムスタディと映像記録調査、調査票調査を組み合わせた調査のようですが、分析手法に生産管理の考え方を導入しようとしている点が、よくも悪くも特徴的だと思います。
深読みかもしれませんが、「場当たり的な介護」と悪くいわれがちなものが、実際に利用者や居宅の環境によって左右されていることや、ある程度予測可能な範囲で変動していることなどが、何らかの形で、見えてくる可能性を示唆しているとも読めるからです。
逆に、ちょっと怖いというか、抵抗感があるのは、単純に生産管理手法を当てはめようとすると、対人サービスとしての側面が、効率性の名の下にないがしろにされるのでは?という気がするせいでしょうか?
もちろん、調査者、研究者の方はよくご理解はされていると思いますが、世間的には、生産管理での効率化といえば、「ほら、その一歩は無駄でしょ!」というイメージ(「無駄取り」に対するすごく狭いイメージです)があるような気がするので。
その意味では、介護分野における「全体最適化」=アウトカム(つまり利用者のQOL)向上に対しての投下資源と、その得られた結果の比を考えるという視点もほしいところです。(もちろん難しいすが。)
訪問介護の訪問中の無駄(生産管理では「職場余裕」といいます)を減らせば、より効率的である、というのは、そのとおりです。
しかし、なにが「無駄」なのかを、「全体最適化」の観点で評価せずに、「部分最適化」にとどまると、かえって効率は悪化するというのが、現在の知見です。
このあたり、ご興味があるかたは、「ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か」(エリヤフ・ゴールドラット)あたりが、一般向けの入門書として、面白く読めます。
2008年11月10日月曜日
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